雨も散る笑顔集まる盆ダンスただ抱きたいと唸る和太鼓
恵比寿の盆踊りはオシャレとかではない町の盆踊りです。「盆ダンス」って言うんですが。駅前に櫓を組んで老若男女が集って踊ります。ビックリすることに本当に大勢が笑って踊り、またこれが楽しい。で、祭りって性欲が溢れると思ってて。夜、夏、踊り、酒、浴衣、笑顔、音楽。このゴチャゴチャとした非日常の混ぜっかえしは、やはり好きだなと。いいなー、こんな時のセックス。今年は盆ダンスに参加さえ出来なかったけどね。
旧友と交わす盃ケラケラと戻れぬ舞台で笑ったピエロ
古い仲間と呑むのは楽しい。けど、結果を出せてない自分がいると辛くなって笑ってても道化を演じてる気にもなったり。楽しいんどけどねー。
酔いどれて頭に響く熱帯夜踊り続ける椅子取りゲーム
ほろ酔いで歩いててお店の賑わいを見てると、そこに参加できない自分が残念に思ったり。隣の芝生は青い。
乗り込んだ列車は何処で笑うのか乗ってないのにつもりのオナニー
嘘と本当の境目が自分でも分からんようになるのが、恋愛という嘘くさい魔法なのかもしれません。40歳近くなっても、未だにね。まぁ、僕的な惚気の歌です。
人の目を見て話すのは嘘をつくことで誰かの役に立つ嘘
仕事で部下と進退について話す時、主語を会社にし感情的にならず事実と数字で話す。自分の言葉じゃなく、僕の口からこぼれる嘘のよう。僕もそうされたから、そうしてる。感情論や頑張ります論は、この段階ではもう無益。とはいえ進退。軽い話じゃない。普段以上に部下の目を見て話すのは、この嘘が会社のためになってると僕自身に信じ込ませてるのかも。それすら嘘かもしれないのに。わからんよ、偉そうな事やってても。それでもした方がいいと思うのよ。それも嘘か。あー。
なんもない棚から落ちる包み紙 中身はどこかと知ってるくせに
期待なんて、知らない間に誰かが奪っているのを知ってるくせに。欲しけりゃ取りに行けよ、もしくは作れ。と、自分に言い聞かせて30年。あはは。
やり方をずっと忘れた約束は遠い花火のように見えない
恋だの愛だのが幻想や嘘でなければ、レベルの高い約束だと思う。やだなー、約束。そう思いながらも憧れるからタチが悪い。ネコも悪い。